01/12/08 On the Album @TOKYO FM


本日の1枚: Getz / Gilberto / Stan Getz, João Gilberto (1963)


番宣:


村 村上てつやです。


酒 酒井雄二です。


村 この後はゴスペラーズのOn the Album.


酒 今夜も選りすぐりの名盤をお送りします。


ゴ 最後まで聴いてねー。








酒 おやおや、明けてますよってな感じでね。もう随分なりますね、1月の。


村 12.


酒 12.


村 1週間番組お休みでしたから。


酒 112(one twelve)ですね。


村 112.


酒 そうかー、こんばんは。ゴスペラーズの酒井雄二です。


村 村上てつやです。明けまして、


酒 あ、そうか。


村 明けましておめでとうございます。


酒 こりゃどうも。うっかりしてましたよね。挨拶をしないといけません。TOKYO FMをキーステーションにJFN38局をネットしているプログラム、On the Album. また新年心機一転。


村 頑張っていきましょうねー。心機一転、また番組の形が若干変わってますね。細かいこと言いませんけど。


酒 そういうことですね。いいじゃないですか。またのらりくらりできていいじゃないですかね。どうなんすか、年末年始?


村 正月。ヒマだったなー。


酒 ヒマ。


村 基本的にはヒマだっただろ?


酒 ま、ヒマだよね。


村 仕事なかったからね。そういう意味では俺はちょっとこの年末は闘志は沸いたね。


酒 ふーん、何でまた?


村 要するに、


酒 あ、ヒマだから?


村 そそそ。やっぱ色々見るじゃん。例えばテレビの話しちゃうと、紅白歌合戦。


酒 レコード大賞とか。


村 全部じゃないよ、全部じゃないけどやっぱ見ましたよ。そういう意味ではやっぱ燃えた物もあって。安心したのはユーミンさんとゆずとかが一緒にコンサートやってる番組があって、それ見てて「スゲーな盛り上がってるな」って思って終わった瞬間にゴスペラーズのセルゲイの再放送があったんです。


酒 あー、我々のライブツアーのね。


村 ともかく自分たちのやってる事がラジオ・テレビ、そういうメディアを通してある程度は出ててくれないとさ。


酒 心配性だねー、ウチのリーダーは。


村 ホッとしたね。


酒 ホントー。やっぱ不安になっちゃうの?


村 不安にはならないよ。ただ見ると安心するじゃん。別に自分がチェックしきれるわけじゃないし。大体俺自分が出たテレビなんか見ないしね。


酒 笑 それでいて出てないと嫌なんだ。


村 見ない見ない。


酒 見ないんだ。


村 自分の顔見たくないもん。


酒 笑


村 ラジオはよくチェックするけど。Qさま!!は見たけどね。


酒 Qさま!!反響が大きくてねー。


村 反響大きいなー。笑


酒 何だろうね、全国からのウチの親戚とか友達連中も皆見てたよね。やっぱテレビ、バラエティー。


村 ダメダメ、俺らは音で行くよ!


酒 笑


村 音、音、音!


酒 新年の抱負としていい言葉が出たと思います。


村 音で行こうよー。


酒 今週もそろそろ行きましょうかね。今週はね、新年という事で和らいだ雰囲気で。あまり肩肘張らない。フワーっと聴いて頂ければ。


村 年末が割とアゲアゲの楽曲を続けていきましたからね。Rick Astleyがあって、その後Siembra. Willie Colón & Rubén Bladesの。


酒 随分違う感じのあがりっぷりです。


村 最後の締めがEarth, Wind & Fireね。


酒 あがるね、間違いなく。


村 I Amと。In The Stone, After The Love Has Goneなんかを含むアゲアゲな名盤でした。


酒 名盤でした。


村 という事で、今週はちょっとシャレオ。


酒 シャレオ。


村 笑


酒 シャレオね。


村 シャレオな曲っていうかシャレオなナンバーが集まってる。しかしこれは音楽の歴史の中でも本当に名盤中の名盤。いつもここでかけてるのはそういう言葉をよく付けてるけど。


酒 笑 ホントだね。例によって名盤です。1963年録音のStan Getz, João Gilberto. 2人の顔合わせによるGetz / Gilbertoでボサノバ新年という感じでいってみたいと思います。


♪イントロ


村 イエー。これは聴いた事は皆あると思いますね。


酒 そうだね。ボサノバっつったらこの人っていうね。


村 それこそラジオとか、何かの間にふとかかってる曲なんだよね。ありとあらゆる場合でかかって、昼でも夜でも朝でもかかる。万能選手です。


酒 万能オシャレ雰囲気発生。


村 これかけてりゃオシャレになるんだから。


酒 笑 ちょっとカフェかバーのつもりで。何か飲みながらっていうのもいいんじゃないでしょうかね。イパネマの娘。


♪The Girl From Ipanema / Stan Getz, João Gilberto


村 寝たね、もう。


酒 んー!一部のリスナーの方は。


村 寝た。


酒 いい気持ちになっちゃってることは間違いないでしょうね。


村 これは本当にボサノバっていうのは1959年に生まれたと言われてるんですけど。これは63年に出されて世界的にヒットした、世界的にボサノバっていう音楽が定着した切欠の音楽、曲ですよね。イパネマの娘、この曲が世界中でボサノバっていう言葉は知らなくてもイパネマの娘は必ず知ってるというような。


酒 そんぐらいのヒット。


村 必ずっていうのは微妙な言い方ですけど。ものすごい世界中の人がこの曲を愛してたっていうね。イパネマの娘。イパネマ海岸を美しい女が歩いてる。ブラジル人、すごいんです。とにかくブラジルは何だったかな・・?どんなに山奥であっても、美容に関しての意識がすごい高いと。


酒 聞いた事あるよ。何だったっけな?軍人の数と美容部員。


村 そうそうそう。


酒 化粧品販売の美容部員の数が同じぐらいだっていう話。


村 どういう例えかさっぱり分からないんだけど。笑


酒 それぐらい女性が美に気を使ってる。


村 アマゾン川って有名な川があるでしょ?ものすごい長い、流域面積の広い。


酒 面積のね。


村 網の目のように水が張り巡らせて、その先々に色んな人が住んでるんだけど。その川を化粧用品を沢山持って船が行商に行くんだって。


酒 カッコいいねー。


村 ブラジルの人からすれば僕らは地球の裏側だよね。地球の裏側から、こっち側から見てればアマゾンの山奥ってどんな暮らしをしてるんだろうっていうの分からないじゃない。ところがその美に対する感覚がすごい普通にアメリカの雑誌を見て「これだ!」とか言いながら、大騒ぎしてるみたいな。似たような状況があるらしいんだよね。


酒 女性がそうなら男の側も綺麗な女が歩いていくよ、ヒューヒューっていうようなね。


村 正にそういうシーンを歌った歌なんですよね。


酒 気持ちなわけじゃない。いいねー、そんなビーチ。


村 死ぬまでに行きたい所っていう意味ではね、ブラジルですよ。


酒 あ、ホント?ブラジル。


村 ブラジルはやっぱサッカーがね。


酒 あーあーあー。


村 サッカーが好きで、海が好きで、女性が綺麗だ。とにかく、とにかくね。


酒 何?


村 ぱーぱらりららら・・♪


酒 Doralice, 2曲目。


村 Doralice, 最高の曲なんだけど。とにかくコロンビア、ブラジル、ロシア、クロアチア。綺麗なんだよー・・。


酒 「とにかく」って4つも挙げたじゃない。笑


村 バカ、世界200カ国ぐらいあるんだから。


酒 バカとは何だ、このやろー。随分挙げといてなんだよー。笑


村 バカおまえー。笑


酒 また言ったな、このやろー!新年なのに。


村 すーごい綺麗なんだよ、おまえー。


酒 そら分かるけどさ。お好みはあるの?1番決められないわけ?


村 いや、そりゃ行かなきゃ分からないんだけど。


酒 全国美女めぐりしたいわけ?


村 どこも行ったことねーっていう。


酒 そりゃそうだよね。


村 どこも行ったことないんだけど。


酒 聞く話しか知らない訳だもんね。


村 ブラジルの有名なリオデジャネイロとかね。


酒 カーニバルありますね。リオのカーニバル。


村 ああいう所は大都会であって美しいビーチがあるんですよ。


酒 そうだね。


村 何百万の人が住んでてね、とんでもない高層ビルがあって。世の中的にいう何でも揃ってる。そういう街があって、目の前をすっごい綺麗なビーチがあって、極小ビキニ。


酒 笑 美女の話じゃなくて水着の話になってんじゃん。水着の話じゃんよ、それさ。


村 ままま。


酒 まま。


村 美々麗しき美女が会社の昼休みに海入ってるらしいからね。


酒 それいい国だわー。


村 すごいだろ!?


酒 東京湾じゃそうはいかないからね。


村 だろ?お台場でちゃぷちゃぷっていっても、限界があるよー。


酒 お台場の美容部員海入ってくれないだろうからなー。


村 お台場で極小ビキニでOLが昼休み取ってたら「君、君、君!」みたいな。


酒 「オイオイ、どうしたんだね」っていうね。


村 なるじゃない。


酒 なりますねー。


村 普通。


酒 普通か。


村 その後スーツに着替えてお茶出してるらしいからね。


酒 いいじゃーん、いいねー。あれでしょ?サッカーが上手いか、音楽、ギターが上手いか。そういうあれでモテるんでしょ?


村 そうそう。逆に言うと、そういう国だからサッカーとギターは絶対両方できるんだよね皆。


酒 そこは村上てつや的には、ねぇ。


村 Ronaldinhoなんかもギター弾けるしね。


酒 Ronaldinhoは音楽いけるんだよね。


村 あの人ヒップホップも好きだけど。笑


酒 そうなんだよね。CD出してるからね。


村 昔からブラジルの代表選手とかの歌のレベルが異様に高い。


酒 サッカーもできて歌も上手い。


村 すごいんです。大体インターナショナルマッチになると国家斉唱するでしょ?


酒 国際試合。


村 大体それで生声が入ってくるんですよ。


酒 選手が並んで。


村 入ってくるんですよ。


酒 カメラのマイクに。放送に乗る訳だ。


村 いやー、ヨーロッパの国は下手だからねー!


酒 笑 そうかな?


村 笑 本当に。ヨーロッパの人はスポーツとかやってる奴はダメだね、そういうのは。


酒 きって捨てるねー。


村 基本が怒鳴りだもん。戦いの前だから感極まってる部分もあるんだけど。


酒 上手く歌おうとしても。


村 上手く歌おうとしてる奴もおかしいけどね。笑


酒 うわーっと闘志が上がってればいいんだけどね。お客さんもワッ!てなればいいけど。


村 上手いよ、南米は。


酒 そう。そこ行くと日本のお相撲さんも昔歌が上手かったじゃない。


村 ともかく巨人軍とお相撲さんは歌が上手いの。


酒 巨人軍も?伝統?


村 柳田の歌なんか聴いてみろって。知らないか、柳田。笑


酒 今度かけようか、On the Albumでね。


村 相撲取りはね、ともかく僕の歌の師匠といってもいい。直接会ったことはないですけど。


酒 心の師匠ね。


村 増位山太志郎。知ってるでしょ?


酒 エロい歌声の。


村 キャベツを刻む手を止めて。


酒 ヒャー、もうエロいね。何でしょ、そのシチュエーション!


村 キャベツを刻む手を止めて♪全然この後ろのボサノバと合わないっていう。笑


酒 ゴメンゴメン。ボサノバ、ブラジルと私っていうテーマから随分離れてしまいました。


村 ブラジルの海岸がいかに素晴らしいか。それを称えた歌。その中に60年代的な挫折感、孤独感が忍び込まれてるイパネマの歌っていう話をしようとしたんだよ。


酒 あー。


村 男はすごくその女に気持ちを寄せてるんだけど、その想いを伝えようか伝えまいかみたいな所で鬱積した物があるんですよ。


酒 海辺でひとりで。


村 それは多分政治の季節といわれたあの時期の挫折感みたいな物が表現されてるんだけど。そんな事はさておき。


酒 さておき。笑


村 琴風豪規、すきま風とか知ってる?


酒 笑 細かい所までは存じ上げません。


村 それは杉良太郎だよ。


酒 すきま風吹くだろうーはそう。


村 違う違う。琴風の歌、何だったかな?ま、いいや。


酒 お相撲さんの歌ってどうしてああ柔らかいんだろうか。何だろう、色気っていうかさ。


村 声が練られてるんだよね。よく練られてる、声が。


酒 体形と何か関係あるのかもしれない。そういう意味ではボサノバ歌ったらさぞやマッチするんではないかという気もするんだよね。


村 張り上げる人は少ないんだよね。


酒 ふわーって出すじゃない。João Gilbertoも。


村 原監督の歌はダメだったけどなー。


酒 そんな事はございません!そして、Desafinadoという曲。これも名曲。


村 しこう、もう。・・もういいよねー、この歌ね。


酒 笑 どうした?


村 至高の名曲って言おうとしたら、しきょくのめいこくとか言いそうになっちゃった。


酒 大丈夫です。


村 これ歌詞もいいんだ。あとで朗読します、酒井が。


酒 はい。や、いいですけどね。まずは聴いてもらいましょう。


♪Desafinado / Stan Getz, João Gilberto


酒 この曲がですね、Desafinadoっていうのは調子っぱずれ。


村 調子っぱずれっていうわけが1番ピッタリくる感じですね。


酒 「あなたオンチねと言われると、僕の心は酷く傷つく」という出だしの歌詞から。歌が上手くないと、音楽ができないとモテないというお国柄が。


村 最初のブラジルの話ね。「君には分からないだろうけどオンチになってハートガール」すごいよ。笑


酒 そらそーだよな。


村 このアルバム、Getz / Gilbertoという事で。Stan Getzという白人のアメリカの著名な高名なテナーサックス奏者と、João Gilbertoというギタリストの連名になってるんですけど。


酒 そうだね。


村 歌ってるのはAstrud Gilbertoというお嬢さん。


酒 この女の人の声ね、今の。


村 と、João Gilbertoという人なんですけど。


酒 ファファファファーっていう感じの人ね。


村 その後ろでピアノを弾いているのが作曲家として、ボサノバを作ったと言われています。ここ数年奇跡の来日公演を2・3回やりましたね。Antonio Carlos Jobim.


酒 そうそう。


村 この人がボサノバの真の大立者なんですけど。大体ボサノバの感じってこの調子で歌うんだよね、何か知らないんだけど。


酒 何かね。


村 ルールになっちゃってるんだけど。


酒 最初の雰囲気がずっとね。


村 張り上げるボサノバって聴いた事がないよな。


酒 ないね。皆こんな感じよね。


村 サンバなんかはもうちょっと歌い上げていくわけですよ。さっきのブラジルっていう話をすれば。


酒 そうか、そうか。


村 全然ブラジル人がこういう歌い方をするっていう事ではなくて、ナイーブな音楽だったっていう事なんでしょうけど。そういうのがどうなんでしょうね。そういう状況があってそれをちょっと自嘲気味にいってるのか、半分面白がって言ってるんだと思うんですけど。Desafinado.


酒 さっきの曲ね。


村 「調子っぱずれな歌でゴメンね、でも君を想ってる気持ちみたいな物はすごく純粋なんだぜ」っていうような。他愛もない歌なんですけど。


酒 でもそのシンプルさというかさ、パワーあるよね。


村 その他愛もなさがこのオシャレコードに乗って語られる何とも言えない感じなんですよ。そこのちょっとねじれた関係があって、歌詞とサウンドが。


酒 まあね。こんな曲は作れないからね。


村 そそそ!


酒 すごいわけだよ。


村 「あなたオンチね」っていうような言葉で歌っている、歌の後ろの音楽的芸術点っていうとちょっとあれだけど。そういうものの点数の高さ。


酒 高水準ね。


村 安岡風に言えば120点な訳ですよ。


酒 笑 あいつその物言いよくするよね。


村 アッハッハッ・・。これ今のオッシーの笑いなんだけど。アッハッハッ・・。


酒 さっかいさんアッハッ・・。


村 アッハッハッ・・。皆でインターネットでオッシーと検索しよう。


酒 そんな訳でですね、この名盤Getz / Gilbertoが新春から絶賛回転中のこの番組はですね、TOKYO FMをキーステーションにJFN38局をネットしているプログラム、On the Albumでございます。こんな風にずるーっといいよねこのCD, いいよねこのレコードなんつって聴いたり喋ったりのらりくらりやる番組です。今年もひとつよろしくお願いします。


村 よろしくお願いします。所謂段取り的な部分が非常に少ない。何で買って言うとアルバムを基本的にはかけ続けていく。


酒 CMが入らない。


村 今週はCDでかけてるんで本当にひっくり返しもないですが。


酒 A面・B面ね。


村 唯一やる事があるとすれば、アナログをかける場合は酒井がA面・B面を。この間も生放送でやりましたね。「次の曲こねーな」って言ってたらA面が終わってた。笑


酒 笑


村 終わりって。盤を見ろよ!みたいな。


酒 盤を見なきゃいけないねー。


村 唯一それだけが難所。


酒 笑


村 唯一そこだけが関所みたいな番組ですけど。そんな中でも去年の年末なんかでも、本当にご紹介するのができなくて申し訳ないんですけど1000通とかメール来てるんですよ。生放送中に。


酒 来てましたね。


村 これはすごい。これは本当に感謝感謝で。


酒 ありがたいですね。


村 今年もそんなに皆さんにとって優しい放送じゃないのかもしれないですけど。


酒 笑 そうかい?そうかね?いいじゃん、いい音楽いっぱい聴けていいじゃん。


村 たまにはメールしやすいお題みたいな物を出してね。


酒 あ、そゆこと?


村 メールしにくいお題もいっぱいあったわけよ。


ゴ Vai, vai, vai, vai, vai♪


酒 いい曲だな、これな。


村 Só danço samba, Só danço samba, Vai♪


酒 このパッともたる所がいいよね。


村 どうしても先いっちゃうんだ、ちょっとな。


酒 そう、せっかちなんだよな。


村 そうそう。samba, Vai♪笑


酒 Desafinado, 調子っぱずれっていう曲なんだからせっかちっていう曲があってもいいよね。


村 そそそ。


酒 ウチで作ろうかな。


村 だけど実はたまってる。


酒 ゴメンゴメン、何だっけ?


村 だから今年もいい番組を皆様のあれですよ。2週間に1回は取っ掛かりやすい番組を目指して。


酒 あー、そうだね。


村 今週は取っ掛かりないよ。なんつーか。


酒 新春のムードだから。


村 この掴みのなさっていったらすごいんだから。今までここまでの30分で俺の中である程度人間、ある程度大人数の人にハッとさせる言葉は極小ビキニしか言ってないと思ってるからね、俺。


酒 そっちかい。笑


村 今までその30分の中でもし皆がハッとラジオ聴いてる手を止めたりとか、ちょっと運転してる手が場合によってはピクンみたいな。あるじゃん、桑田さんの番組の三択クイズの。


酒 あるね。


村 三択クイズの3問目の解答例とかがさ。


酒 なるほどなるほど。


村 信じられないよ。


酒 そういう事か。分かった分かった。


村 それだけじゃないよ。それだけじゃないけど。


酒 乗っけの名調子みたいな所あるじゃないですか、あれも桑田さんの番組のね。


村 あるあるある。


酒 あそこが結構刺さるよね。


村 そう。


酒 刺さりたいんだ、村上てつや。2008年。


村 いや、させる物ならさしたいよ。


酒 あー、なるほど。


村 正月結構テレビ見てお笑い研究したんだもん。


酒 笑 そうなんだ。面白いこと言ったり?


村 面白いこといえるといいなって思ったんだよ・・。笑


酒 笑 そうなんだ。


村 誰、今?今きてるお笑いだれなの?この間それこそいっぱいあったけどさ。


酒 M-1でサンドウィッチマンは優勝しましたね。


村 俺なんか今タカアンドトシが今面白いと思ってる。笑


酒 笑 そうなんだ。いやいや、面白いよ。


村 今スゲー面白いな、あの人達。


酒 お正月いっぱい出てたしね。


村 結構お堅い中にも入れられるじゃない、あの人達。


酒 そうだね。そういう実力を見ますよね。


村 はずれちゃいけない所の中でもギリギリで遊ぶのが上手いなと思って。


酒 すごいなーと思って。カッコいいよね。


村 キレ芸みたいな人はハマれば面白いんだけどさ。


酒 なるほどね。


村 あんまり基本的には好きじゃない。


酒 やっぱり話芸。


村 話芸ある方がいい。


酒 村上てつや、実力派志望。


村 極小ビキニとかちょっとキレ芸に近いんですけど・・。


酒 そうだね。インパクト系じゃん、それ。


村 どっちかっていうと。


酒 相手にワッと言わせたい。


村 どっちかといえばキレ芸なんだけどね。


酒 方向決めたいよね、村上てつやのキャラクターというかね。トークの方向性。


村 トークの方向別に俺は適当でいいと思ってるんだけど。


酒 いやいや、そうもいかないですよ。


村 決めた方が番組やりやすいとかあるの?


酒 狙って狙っていけるわけじゃない。例えば極小ビキニ!みたいな事を「俺は言うぞ、俺は言うぞ」っていう頭で他の人が喋ってる間ずっと頭グルグルやってれば、いつも言えるぜ。


村 そういう事でいえば俺は割りとピンをつく自信がないことはないんだ。


酒 ないことはないんだ。


村 ないことはない、確かに。


酒 結構中高生辺りは大きな声で意表をつくことを言って。


村 ただ俺の場合はイパネマの娘、ブラジルの海岸って言った時にそれが浮かんで、そのままその話するまでずっと頭の中にそれが回っちゃってるっていうね。


酒 すーっとずっと極小ビキニ言おうとしてたんだ。


村 そうそう。さっきのイパネマの間はね。それがやっぱり喋りっていう意味では稚拙さがあるわけよ、そこは。


酒 シュートコースが見えるととらわれちゃう。


村 その回転がすごくゆっくり回ってればいいんだけどね、頭の中でチラッとさせていながらゆっくりロータリーさせてる間にいくつものネタが増えてきて、ぽっぽっぽと出せるといい。何で俺がそんな話しなきゃいけない。


酒 笑 大事だよ、大事!


村 何でそんな話しなきゃいけない。


酒 人差し指こんな出してやっさんみたい。何でやねん!笑


村 何がおまえ!


酒 誰がやねん!怒るでしかし!みたいになってますけど。


村 喋りのキャラは難しい。おまえもコロコロ変わるじゃない。


酒 そうだよ、そう。それは周りが色々だから。合わせていくタイプだから。


村 年末の最後の名調子はよかったよ。アウトロかなんかで。


酒 In The Stoneの。


村 ちょっと安岡が悔しそうな顔してたっていう。


酒 「よく台本ナシであれいけるよー、ボーナス出るよこれは」とか言ってたよね。


村 出ねーよ、そんなのとか思いながら。ボーナス出るよとまで言ってたからね。安岡酔ってただけかもしれない。


酒 かもしれないよね。酔っ払ってるとあいつはああかもしれない。俺はそうなんだよね。あれ全部口からでまかせだったんだけど、ああいうのはできんことはないね。


村 さっきも笑い飯のネタの2人でボケるボケ方についてとかを、説明するんじゃなくて実演してくれたもんね。


酒 笑い飯っていうのはこういう感じでやるんだよって。


村 こういう感じでやるんだよっていうのを一応立ち上がって。宇多丸師匠が人に何か言うみたいなテンションでね。


酒 え、宇多丸師匠?


村 MC SHIROがね。


酒 あー、RHYMESTERのね。実演系ね。


村 っていうぐらいテンションあげてやってた。


酒 まーまー、そうだよね。実際あれじゃない?喋れるようになりたいね。こんなラジオ番組やってて言うのもあれだけどさ。


村 いいじゃんなー・・。


酒 どうする?


村 笑


酒 新春からどうする番組もホント聴いてる方も・・。


村 毎年今までは黒沢中心にやってた、SOUL CONNECTIONとかね。


酒 ソウルなんとか。


村 feel'n soulは新春放談だったんだよ。


酒 新年1発目はざっくばらんにやろうみたいなね。


村 毎年吉岡先生の調子っぱずれなトークを楽しむっていうのがテーマだったわけ。


酒 あの人は結構いけるんだぜ。「はいはいはい、ソウルの歴史を紐解けば」って。


村 あの人こそ正に台本にないとダメだから。


酒 あー、そうか。


村 あとは全然違うタイミングで全然人が気にしていないことを「これは何なんですか?」みたいな。


酒 質問は来るよね。


村 番組放送中に突然メモを取るとか。


酒 取ります取ります。そうそう、データ系。


村 そこと春美石島との対比っていうのがすごく。


酒 面白かったね。


村 毎年よかった。俺も何でか知らないけど丁度はまってて、毎年1月は出てたから俺は。


酒 そうだね。


村 非常に適当なことを言い放ってたんだけど。今年も放談的な雰囲気になってきたね。


酒 このGetz / Gilbertoの緊張感を押さえてくれるこの感じが。


村 音楽的には1拍もスキがない音楽なんですよ、これ。緩い感じなんだけど。


酒 そうだね。


村 1個糸が切れてしまうとどういう所いってしまうか次のコードの関連性みたいなのが非常に難しい音楽だから、非常に緊張感持って皆演奏してるんだけど。聴いてる方からするとこんなにリラックスする音楽はないって。


酒 極楽ですよね。トランキライザーです。・・あー、静かな感じになってきちゃった。たまらんねー。


村 このままこの内容で喋り続けるのやめようよ。ちょっと聴こう。


酒 いいよ。


村 Getz聴こう。


酒 いいよ、聴いても。


村 俺達の喋りについてで10分行くのも・・。


酒 んー、まあそうだね。


村 この曲でも終わっちゃうから、喋り続けようか。笑


酒 笑 じゃねーかよ、やっぱりそうだよな。


村 今年はやりますよ。我々のトークの質も音楽の質もぐっと上げてく2008年にしますよ。


酒 いいね、いい目標じゃない?


村 何しろオリンピックある年ですから。


酒 笑 関係あるの?


村 オリンピックとかに合わせて人はやっぱりネジをしめるわけです。


酒 そうだね。便乗やる気。


村 分かりやすく頑張りモードっていうのができるわけ。


酒 なるほど、それは説得力あるね。


村 いつになく今年は新春スポーツ選手のテレビ番組とかも多かった気がしたし。テレビテレビって言ってすみません。それもオリンピックイヤーっていう事も関係してると思うんだよね。


酒 そうね。んー、んー。


村 皆でオグシオ応援しよう!っていう。


酒 オグシオ派?


村 どっち派、オグシオの中で?


酒 これはねー、難しいなー。俺はね、どっちも会って話したら好きになっちゃうと思うヨ。


村 笑 どういう意味、それ?・・最後の曲まで来ちゃったけど。


酒 最後の曲。


村 この曲の最後にオグシオ派のどっちがいいかを。


酒 この曲の終わりで。あー、分かりました。


村 っていう事で最後の曲は、これあれですよ。そーせーそーせーそーぶぃー♪


酒 笑


村 また全然タイトルが読めない。せすぼーぜーぼー♪


酒 Vivo Sonhando.


村 Vivo Sonhando♪


酒 笑 違うじゃんか。聴きましょう。


♪Vivo Sonhando / Stan Getz, João Gilberto


村 んー、いいね。


酒 仮想オシャレカフェ。あるいはボサノババーみたいなね。ついつい長居しちゃったみたいな。そんな雰囲気になっちゃう。


村 ともかくこの音楽の歴史に燦然と輝くGetz / Gilbertoっていうアルバムですけど、Stan Getzという名前。そしてこのアルバムアーティストではないんですけど、フィーチャリングアーティストなんですけどAntonio Carlos Jobim. この2人の名前は是非皆さん覚えて頂きたいと思います。


酒 そうだね。


村 Stan Getz, 白人のテナーサックス吹きですけど非常にリラックスしたプレーをここではしていますけど。普通のジャズをやっている時は全然違うタッチがあります。ただ、ソロのメロディアスで美しいっていう事で言えばこの人かSonny Rollinsって言われてるぐらい。非常に美しいメロディアスなソロをやると。70年代にChick Coreaと残した録音なんかもホントすごいのがあるんで。是非是非皆さんStan Getzという名前を覚えて頂ければと思います。


酒 今の最後たらららーららら♪っていう所、君といつまでもみたいだね。


♪A HAPPY NEW YEARイントロ


村 変わらないー♪


酒 いつまでもー♪あ、HAPPY NEW YEAR.


村 HAPPY NEW YEARかかってきました。この曲が終わったらですね、オグシオのどっち。


酒 笑 引っ張るなー。引っ張るの好きだなー。


村 これは聴こう。


♪A HAPPY NEW YEAR / The Gospellers


酒 今年も沢山いい事があるといいですねー、リスナーの皆さんも。


村 締まりますよ、この曲は。


♪ギタリズム / 加藤 登紀子×村上 てつや


村 今週ぐらいでかけるのはね。


酒 だいぶ。笑


村 いいかなっていうね。


酒 12日ですから。


村 てなわけで、発表します!


酒 笑 発表せにゃならんのか、やっぱり。


村 オグ・シオ!オグ・シオ!


酒 笑


村 あいーしてーもー♪


酒 旗挙げゲームみたいに言わなくても。どっちかっていうとオグなんですけど。ただね、俺はなでしこジャパンの澤選手と。


村 サッカー。


酒 荒川選手の2人が晴れ着でお正月にテレビに出てたのを見たんですよ。いつもボンバーヘッドのアフロの荒川選手がしおらしかったんですよ。


村 ほー。


酒 それを見て何だと。


村 ギャップ派ね。


酒 ギャップ派なのよ。ギャップ見せてくれないと、ちょっとほら。


村 ギャップあると思うよー、スポーツ選手は。


酒 笑 そりゃあるだろうなー。


村 スポーツ選手は。


酒 そりゃあるだろうなー。


村 大概すっごい社交的かすっごいシャイかだからね。


酒 あ、間違いないね。


村 女性のスポーツ選手は。俺はね、やっぱシオ。


酒 シオなんだ。


村 だってやっぱ塩だもん、俺。


酒 あー、塩。笑


村 笑


酒 確かにあなたはね。


村 塩が好き。


酒 ファミリーレストランに行くと、テーブルに置いてあるテーブルソルトをパッパパッパ手のひらに出して直接ペロペロ舐めたりしますけど。


村 シオちゃん頑張ってほしいわー。


酒 頑張ってほしいねー。どうなんだろう、今度のオリンピックはね。


村 いけるよ。


酒 見所は結構ありそうだよね。


村 あります。強いもん。今バドミントンだけじゃなくて全体的に特に女子のスポーツはすごくレベルが上がってるからね、日本の。いけますよ。


酒 そっかー。


村 かなり期待できる。水泳なんかも含め。


酒 元スポーツライターを目指していた村上てつやの目が今光っています。


村 前回がちょっと良すぎたっていうのがあるけどね。


酒 ちょっと不信だと、すぐにボロクソに言う論調になるもの俺は嫌いなんだけどね。


村 あれは大嫌いだね。


酒 メダルがとれなかったらダメなのかっていうのはすごい引っかかる。


村 選手がそういうふうに言わざるを得なくなっているのがすごく嫌だね。


酒 あー、なるほどね。


村 そうそう。だってさ、そんなにスッパリ割り切れるわけないじゃん。本人だってとれるものならとりたいと思うし。でも結果として頑張って悔いはないっていう事だってありうると思うし。でもそれはせめぎあってやっていくのがああいう物なのであって。


酒 何か熱い調子になってきたね、新春からね。


村 取れなきゃ悪いって選手に言わせてしまってて、いい事なんかないと思うよ。本当はね。


酒 周りのせいかな。それともお客さんのせい、俺らのせいかな。


村 両方だよ。


酒 両方かな。


村 そういうふうにしないとオリンピックでメダル取れますよ、って報道されないと見なかったりもするし。


酒 あー、やっぱ煽ってっからなー。


村 煽られないと知らないわけじゃん。


酒 「絶対に負けられない」なんて言われたら本人どんな気持ちだろうって俺時々思うし。


村 ホントだよなー。そんな戦いどこにあるんだって。


酒 笑


村 絶対に負けられない戦いなんてどこにもねーよって。ブラジル代表だって毎年負けてるんですよ、サッカー。


酒 いい事言うねー。いい事言ったよ。


村 この間なんかベスト8もだからね。そんなもんなんだから。世界でオリンピックでメダルとって来いなんてね、メチャクチャなこと言うんじゃありませんよって。笑


酒 ウチもそれぐらいでやろうか、2008年はゴスペラーズもね。


村 そう、下位狙い。入賞狙い。


酒 笑 悪くないよね、敢闘賞。


村 悪くない。佳作とか狙って。


酒 いいものできるかもしれないね。


村 それぐらいでいいかもしれないですけどね。


酒 ギタリズムでね。


村 年末の登紀子さんのライブも素晴らしかったですよ。


♪Rebirth / kitago-yama


酒 行ったんでしょ、ほろよいコンサート。


村 最高でした。


酒 ああいう力の抜け加減っていうのは一種見本だよね、お手本というかね。お酒を舞台の上の縁者もパフォーマーもチビチビやりながら。


村 俺もワインいっきさせられそうになったからね。


酒 その後俺ら生放送だったわけで。


村 ま、酔ってましたけどね。


酒 酔ってたよね。その後酔って年末の生放送でしたけど。そんなふうにちょっと肩の力を抜いていこうかなという2008年のお知らせ第1段。3月12日にゴスペラーズのニューシングル。


村 あーなーたーのーかおりーがー♪


酒 笑 急に歌い出すな。今こうやってお知らせしようとしてるんだから。ここは確かにね。あなー♪


村 私はー♪


酒 ゴメン、歌詞間違えた。


村 あーるいてゆくっかーらー♪


酒 笑 いいね、力抜けてるね。いいと思うよ。お知らせの方に戻りたいと思います。3月12日にリリースとなります、ゴスペラーズのニューシングル青い鳥。これのカップリングに収録される新曲の輪舞。輪っかになって舞うと書く輪舞という曲がですね、日清カップヌードル、ミルクシーフードヌードルのテレビCFソングに決定致しました。これがですねリリースに先駆けて着うた、1月12日今日ですね。今日土曜日から先行配信スタートという事で。


村 来週かけます。


♪タクシーと指輪とレストラン / 村上 てつや


酒 1月19日のこのOn the Albumでオンエアします。


村 かけます。


酒 OAでOAします。


村 OAでOAです。


酒 お楽しみに。


村 いいよー、これカップヌードル。可愛い女優さんの。


酒 香里奈。香里奈さんが。一時期弊社グラシアスの竹内マネージャーが「香里奈、香里奈。可愛い、可愛い」言ってましたけど。


村 笑 そんなことラジオで言うなよ。


酒 笑


村 おまえがどうこうだったらあれかもしれないけど。


酒 本当に。笑


村 しかも今ここの目の前にいるなら多少はスタッフ的なノリも出るけど。


酒 基本でしょ、ゴスペラーズいない人の話で盛り上がる。


村 いや、そうだけどラジオ。笑


酒 ホントだねー。


村 香里奈可愛いさー。


酒 あんな人だったら誰も文句はないと思いますけど。俺が言おうと思ったのは、こういうゴスペラーズならではの語り口というか面白がるポイントっていうのはいっぱいあるわけじゃないですか。10何年もやってきてね。これをね、どうにか放送に乗せられる形とか口癖・フレーズのような物。


村 安岡風に言えば200点満点!みたいな。


酒 100点以上って俺もある時期すごい言ってたんだけどな。どっちが先に言い始めたんだろうね。


村 笑


酒 この辺ちょっとハッキリさせたいんですけどね。


村 笑 軽くそれはあれだね。


酒 コピーライト。


村 言いたいことがあって言う。


酒 これはグループのネタにできればいい。


村 そっかそっか。


酒 「ゴスペラーズの100点以上とかいうあのネタ面白いよね」みたいなふうに認知されるようになれば、我々の喋りも。


村 100点以上っていいタイミングで言える5人になりたいね。


酒 なりたいですね。皆さんからの新春放談に対する、放談?決めてなかったか。


村 批判。


酒 色々お待ちしております。<宛先>この後は桑田佳祐さんのキヤノンFMワンダーランド〜やさしい夜遊び〜でいつものようにお楽しみください。今日はどんな名調子、出るんでしょうか。


村 来週は我々もまた生放送でいきますんで。


酒 いきましょうかね、生で。それではまた来週お会いしましょう。ゴスペラーズの酒井雄二と、


村 村上てつやでした。


酒 お聴きの曲はタクシーと指輪とレストランです。


村 さよなら。
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