04/14/07 On the Album @TOKYO FM


本日の1枚: Tapestry / Carole King (1971)


酒 そういえば、早くもこの番組が業界内で話題沸騰らしいですよ。


村 え、来てる?


酒 すごいと。名曲というよりは名盤をかける番組のコンセプト。まわりっぱなしターンテーブルというコンセプトからしてとにかくすごい。


村 皆基本を忘れてるんじゃないかと。メジャー中のメジャーをかける。


酒 そうです。メジャー中のメジャーをかける、あの恥ずかしげもなくThrillerをかけたあの番組を聴いたかと。


村 Michael Jackson.


酒 いう話になってる。


村 たった1週で。松坂級だね。


酒 人の口に戸は立てられないね。


村 OK OK. いいじゃん。


酒 俺らの中でもMichael Jacksonをかける、Thrillerをかける。そんなど真ん中でいいのかという気持ちはちょっとだけ。


村 逆に、目からウロコが落ちましたよ。そうした方がいいって。


酒 そこから始めてみよう。いい感じに何かがあったね。


村 1個だけ言いたいんだけどさ、先週俺のかけてたんだけど。


酒 私物だったよね。


村 日本盤のインナースリーブっていうかさ、解説っちゅうかさ。


酒 ライナーノーツ。


村 ライナーノーツか。実は書いてあったのがさ、湯川れい子先生ですよ。


酒 湯川先生。


村 我々もゴスペラッツでお世話になりました。


酒 作詞をね。


村 湯川れい子先生の解説の最後に「60年代から70年代に至るまで時代のヒットは確かにBeatlesであり、Paul McCartneyであったかもしれません。けれど、ひょっとしたらギネスブックの記録はMichaelの手によって塗り替えられているかもしれないのです。」っていうのがライナーノートの結びなのね。


酒 そのアルバムが出た時に・・。


村 このアルバムがまだヒットしていない時点での。


酒 うわ。


村 それが10年とか20年とかの話じゃなくて、このアルバムが本当にギネスを塗り替えてしまって、それを湯川先生ははっきり予言してたっちゅーね。


酒 先見の目がおありだね。


村 ねー。これを何で先週の放送に入れられないのかっていうね。


酒 そういう抜かりがあるところが。笑


村 イモイよね。


酒 笑 イモイ。


村 マジ。


酒 ださいね。


村 イモくねー?


酒 ださいわ。


村 最後の曲あんなに好きなのに、2人共すげー好きなのにさ。


酒 スゲー好き。笑


村 かけられないじゃん。沸騰だよもう。


酒 今週もイモイ2人が。


村 オケー。


酒 かつ先見の目をある番組として、


村 イエス。


酒 お送りしたいと思います。On the Album今日もスタートです。


村 今日はどうするー?


酒 今日も名曲というよりは名盤、何をかけるか。またこれ話し合いましたけど。


村 何々?中村あゆみ?


酒 笑 邦楽もやりたいよね。


村 いきたいなー。


酒 邦楽もやりたい。確かに確かに。結構アイディアは尽きないんだけれども。Carole King.


村 CK.


酒 Cじゃないんじゃない?・・Cか。CK, Carole King. あってるあってる。笑


村 CaroleはCしかないと思うなー。


酒 ゴメンゴメン。


村 どうした酒井、おまえらしくないぞ。


酒 笑


村 おまえらしくない。CKBが付くとCrazy Ken Band.


酒 あー、そうかそうか!


村 CKはCarole King.


酒 そういうのと間違った。


村 無理やりだけどさ。


酒 そうねー。


村 Carole Kingといえば。


酒 これでしょうと。


村 あたくしがねー、よく言っておるんですよ。音楽界の先輩と色々酒場トークしてる時に。


酒 酒場トーク。


村 「村上くん、ところで何年に生まれたの?」みたいな話になるじゃない。って事は何々だね、みたいな話の時に俺1971年。これはね、Marvin GayeがWhat's Going Onを出し。


酒 名盤。


村 Led ZeppelinがIVというStairway to Heaven. 天国への階段が入ってるロックの究極の名盤。そしてもう1枚、ポップスの究極の名盤。これが今回ご紹介するCarole Kingのつづれおり。この3枚が出た年が71年なんです。


酒 すごい年だね。


村 まとめて名刺の裏に書くような?


酒 笑


村 コメントをつけて、トークを夜中切り出していくんだけど。


酒 自分的には挨拶はそれでいくみたいな。


村 これは何れを取らぬ名盤ですけどね。


酒 干支の話みたいで、ロックとソウルとポップの名盤が同時に出た年だと。


村 72年何があるの?抑えてないの、大丈夫?


酒 えーっとね、・・パンダが日本に来た年。笑


村 日中国交正常化みたいな。


酒 そうなんです。


村 あとはジダンの生まれた年。


酒 俺、ジダンやフィーゴや木村拓哉さん宮沢りえさんと同い年だと記憶しています。


村 貴乃花貴乃花。


酒 あ、貴乃花!そういう世代でーす。という事で72年じゃなくて71年。村上てつやの生まれ年である方のMarvin GayeのWhat's Going Onと?


村 Led Zeppelin, IVとCarole King, Tapestry.


酒 Tapestry. つづれおりです、邦題。このつづれおりを今日はかけたいと思います。Carole Kingの日でーす!徐々にこのBGMを絞っていってCarole KingのCDの回転を始めましょうか。今日はCDなんですよ。


村 何でかウチにあるはずなのになかったんだよね。


酒 俺もさ、持ってきたんだけどCarole KingのTapestry. 中身入ってなかった。笑


村 オケ。聴いてもらいましょうか。I Feel the Earth Move.


♪I Feel the Earth Move / Carole King


酒 のっけからこういう感じで攻めてくるわけだ。


村 素晴らしい。2曲目もいいからさ、これも聴かない?


酒 分かった。今日は聴く感じから始めよう。


村 これも聴こう。So Far Away.


酒 うーっ。


♪So Far Away / Carole King


酒 今村上てつやがね、いやーっていう顔して。手のひらを目と額の辺りに当てて仰け反ってるわけですよ。たまらんね。何だこれ。


村 この去り行く恋人っていう邦題もね。


酒 いいの付けた!


村 ただ訳してるだけにも感じるんだけど、So Far Away. ものすごく遠くっていう事ですけど。


酒 So Far Awayよりは色々盛り込んで恋人にしてるよね、邦題は。


村 いいねー。


酒 いいねー。


村 2番の歌詞ね。「新しい物は多くは語れない」この言葉、この番組の為にある。別に古いのだけかけようっていう訳じゃないけど。笑


酒 まあね。


村 ただやっぱ聴き込んだっていう意味ではさ、どうしてもある程度昔のものに。


酒 村上くんのCarole Kingつづれおり、色あせてるもん。日向置いておいたでしょ。


村 微妙にレコード・CDのごとによって印刷の色って変わってくる。笑


酒 違うよね。俺のやつもうちょっと手前の猫ちゃんが黒くつぶれ気味なんだ。


村 本当。俺、CD日向には置かないけどー。


酒 そうか。笑


村 いくらなんでもさ、そんなレコードとCDだけは大事にしてるよ。


酒 置きかねないと思ったんだけどねー。


村 これ怖いのがさ、このアルバム1・2・3が究極だからさ。


酒 確かにね。無駄な口を挟めないような。鉄壁だよね。


村 鉄壁よ。ある意味テンション上がって来ない位の完璧な音楽性。


酒 テンションが上がって来ないっていうか、無駄なハイテンションを拒む完成度と言った方がいいと思うね。


村 1971年を代表する曲が次の曲ですよ。


酒 そう考える?


村 これは次の年にグラミー取ってますよ。


酒 どうする?これも聴くの?


村 当たり前じゃない。


酒 きたー。・・イントロからもうダメだ。


村 ぼーん・・ぼぼぼーーん♪


酒 俺の毛深い二の腕が・・。二の腕じゃねーや、前腕が鳥肌です。


村 It's Too Late.


♪It's Too Late / Carole King


酒 泣いた。あー、泣いたって感じ。何だこの3曲。この頭3曲は何だって言ってるんだ、村上くん!


村 んー・・。


酒 笑 ダメだ、使い物にならない。すごいね。シンガーソングライターの端くれとしてさ、我々もこんな3曲でアルバムを始められるかよ。


村 同じ土俵じゃないね。


酒 すみませんでした。裸足で逃げるよ、俺は。


村 Carole Kingっていうのはさ、言葉悪いけど陽気なアメリカン馬鹿ソングLoco-Motionの作者でもあるわけですよ。


酒 あー、Loco-Motionは陽気だね。お馬鹿なというか。


村 1960年代にGerry Goffinっていう前の旦那と組んで、所謂職業作家として地位を確立するんだよね。


酒 あー、そう。物知りだね。


村 それで後でかかるんだけど、Will You Still Love Me Tomorrowなんていう究極の名曲。Aretha Franklinに提供したNatural Womanとかね。しっとりした曲からLoco-Motionみたいにすっごい陽気な60'sポップスまで、要するに何でも書けるような。でもブラックテイストをちょっと混ぜていくのが得意でみたいな人なんですけど。


酒 腕は確かだよね。そりゃーもう。


村 確かですよ。歌が上手いっていうタイプではないんだけどね。


酒 でもこれがいいんじゃないかよー。


村 語ってることがそのまま入ってくるね。


酒 語りの方にちょっとどっちかっていうと近いっていうかさ。俺歌が上手すぎる人の歌って、時々心に入ってこない事があるんだよ。


村 いやー、時々どころか。


酒 あーたし歌が上手いーのよぉぉぉおお♪みたいな人いるじゃない。


村 笑 誰?言えよ。


酒 いやいや、言えるかよ。笑


村 言えよ。


酒 言えるかよ!


村 おまえが言えよ。


酒 おまえが言えよ。


村 ノーノーノーノーノー。


酒 おまえも顔ニヤニヤしてんじゃないかよ。


村 おまえ言えって。でもそれはあるんですよ。その言葉を相応しいタッチ・トーンで歌えるかどうかっていうのが本当のシンガーの力量なのね。


酒 何だよー、先週は馬鹿みたいなリーダーだと思ったけど大したこと言えるよね。


村 そういうのができなくてただ声だけ出してる馬鹿な歌手って誰か言えよ、酒井。


酒 笑 おまえが言ってくれよ。


村 言えよ。


酒 俺、言えねーよ。


村 自分なんかでもそういう事に。


酒 翻って自分の事考えちゃうよね。


村 言葉離れちゃってるような時もあるわけよ。


酒 はい、あります。人の事は言えません。


村 やっぱそうじゃなくないと、詞も曲も書いてる訳だから俺達は。


酒 そういう事を思いながらこのアルバム聴いちゃう訳だ。


村 聴いちゃうと、正座だよ。


酒 止らない訳だ。途中でストップボタン押せない。


村 正座正座。Tシャツ脱いで正座。


酒 Tシャツ脱がなくていい。笑


村 ジーンズは脱がないよ。


酒 笑


村 これは。どっちかっていうと。


酒 当たり前よ。脱いでる事あるの、ジーンズ?


村 ・・・・・・・・。


酒 笑 ごめん、黙秘権です。曲が結構流れてます。


村 あるよ、おまえ。家でユーロ聴く時あるだろ、おまえ。


酒 俺はユーロビートあんま聴かない。笑


村 最後煮詰まったらToy Boy聴くんだから。


酒 Sinittaか。


村 あたりめーじゃねーか。トーイ!


酒 It's Too Lateの後はHome Again, Beautifulと来て。


村 この辺ちょっと合間も落ち着くんだけど。71年、これすごいよ。マクドナルドが初めて銀座にできた。


酒 銀座なんだ、1号店。


村 ミスタードーナッツもできた。


酒 ほほ。結構ここら辺にだっと来たんだ、ファーストフード。


村 カップヌードルが生まれた。


酒 あー・・。え、カップヌードルもうちょっと歴史あるでしょ?


村 それチキンラーメン。


酒 そっか。


村 チキンラーメンはもっと長い。発泡スチロールのああいうカップを商品化する事に成功したのはこの辺だったのね。


酒 この年に食文化もライトになって、テイクアウトとかそういう言葉が。お外で召し上がりますかだ。


村 ここに資料があるんだどさ、かけそば100円したって書いてあるんだけど。かけそばの値段、上がってないねあんまり。


酒 あー、そうか。


村 今でもよく行く外苑前の24時間やってる立ち食いそば。


酒 笑 あそこ行ってるの?


村 ベルコモンズの隣にある所。笑


酒 あれは昔からね。学生時代よくね。


村 あそこのごぼう天はホント美味いぞ。体に元気がある時ごぼう天かあじ天食べて、元気ない時刻み生揚げって味の付いてない揚げ。はぎちゃん行くでしょ?


酒 スタッフさんです。


村 Ki/oon Recordsの。


酒 頷いてますけどね。


村 萩原さんいますけどね。


酒 よろしく。


村 あれはね、今でも200円台だよね。かけだったらね。俺が早稲田に入る年の前の年までは、早稲田の文学部のかけそば110円だった。


酒 んー。


村 110円だった。俺らが入学した年に学食が新しく建て直されて、一気に230か40になった。


酒 その時反対はんたーい、みたいにやったりした口でしょ?


村 そこまで大げさじゃなかったけど、二百何十パーセントはないと思ったね。


酒 なるほどねー。元が安いとね。


村 2杯食べたら絶対かけそばでも腹いっぱいになるよ。


酒 そうだよな。


村 いくら学生とはいえ。


酒 2人前だからね。


村 かけそば1杯だったら腹いっぱいにならないじゃん、学生って。


酒 安いものにはそのまま変わって欲しくないっていうあれが働くんだよ。


村 かけそばだけはキープしてるよね。かけそばの話だけ?


酒 高いもの・・。


村 笑


酒 気をつけて、本当に。この番組喋ってるとあっという間にその話で終わっちゃうんだから。


村 いつまでたっても立ち食いそばは西武池袋線の池袋駅のさ、立ち食いそば知ってる?


酒 そうね。笑


村 おまえ西武新宿線だったっけ、学生時代?


酒 俺新宿線。黄色い電車。


村 池袋も黄色なんだよ。


酒 そうか。


村 あれの夏だけ出てる梅おろしそばってね。これがね、ざるそばの上に梅肉ソースぶっかけただけっていう乱暴極まりない商品なんだけど。


酒 出来合いの物で。


村 出来合いの物で作ってあるんだよ。


酒 笑 そういうのの美味さは俺は分かる方よ。


村 これが夏になると食いたくて食いたくてさ。


酒 毎年食ってる?


村 毎年ではないけど。


酒 食わされた思い出あるよ。練習でそっち系集合になった時に「ここのが美味いんだよ」って今と同じような調子で。


村 俺のいいと思った物は皆に感じて欲しいと思って失敗することもあるからね。


酒 あるよねー。


村 この間美味かっただろー、鴨のすき焼き美味かっただろ?


酒 美味かったね。流石ですよ、リーダー。リーダーが美味いっていう物は皆美味いね。笑


村 あのすき焼き美味かったなー。


酒 美味しかったですね。


村 美味すぎて脂がすごかった。


酒 ちょっと俺やられちゃったんですけどね。


村 71年、すごいよ。


酒 さっきからその話はしてるけど。すごい年に生まれたって何かある訳?自分の生まれた年を誇りに思ってる?


村 72年のアルバムをもう思い出せないわけよ。


酒 俺なんかあったはずだよ。


村 絶対あるのよ、すごいのは。


酒 俺Stevie Wonderの何だっけ・・。


村 あー、Stevie Wonderの3部作は72年に何かが。


酒 何かが出てたぞ。ごめんなさいね、ちょっと出てこなくてね。


村 覚えた方がいいよ。Stylisticsデビューアルバムとか、そんなに大騒ぎする程の話じゃねーかなとか。


酒 でもあれはいいじゃんね。


村 いいんだけどね。あの頃は俺がいた頃はさ、丁度大阪にいたんだけどさ。70年が大阪万博でさ。


酒 あれはEXPO 70か。


村 太陽の塔が毎日見える団地で育ったんだよ。毎日っていうかいつも見えるすぐ傍の。


酒 千里のね。


村 日本で最初のニュータウン。


酒 ニュータウンね。


村 オイルショックの時にトイレットペーパーがなくなるっていう噂が広がっちゃって、主婦が買占めにならんだっていう。


酒 資料映像でよく見る。


村 そうそう。


酒 関係あるの?


村 ああいう噂がスタートした地域って言われてるのね。


酒 それって名誉なの?笑


村 日本初めてのニュータウンとかさ。


酒 つまりものすごい人がいっぱいいて、奥様もいて。ちょっとした噂話がどーんと膨らむような。


村 今までと違った感じのデマとか、社会不安みたいなものの。


酒 古くからの町じゃないからね。


村 そう。


酒 ご隠居さんもいないし。


村 だと思うんだよね。ここで世相の話をするような番組じゃないんだけど、


酒 全然ないよね。


村 71年とかそういう感じだった訳だよ。その頃にマクドナルドはできてたと。


酒 71年、そういう年だったわけですね。その年に生まれたCarole KingのTapestry, 邦題つづれおり。


村 つづれおり。


酒 グルグル回しながらお喋りを続行してますけども。このアルバムは全米アルバムチャートで15週間1位。これって知ってる?スタッフの人知ってます?流石にこのアルバムは知っている。


村 我々の若いマネージャーのんあくんだね。


酒 ・・知ってる。そう。


村 何歳だっけ、おまえ?・・24.


酒 24. これって俺なんか結構自分が生まれた年の音楽なんか聴けるはずないから、遡って聴いたのって大学とか行って後ぐらいなんだよね。全然最近って言っていいと思うんだけど。いつ頃聴いた、Tapestry. 覚えある?・・あー、そう。そんぐらいか。泣いた?泣きました。そうか。泣いたって言ってるんだからそれでいいじゃないか。そして。


村 次は!


酒 来るよ。


村 来ますよ。


酒 来ますよ。ダラダラお話して失礼しました。次の曲こそ正に鉄板!


♪イントロ


酒 来ました。何だろう、曲感を待つ気持ちとか。イントロの音一発目を待つ気持ちとかね。大丈夫、ちょっと?


村 大丈夫よ。


酒 何か目落としてるけど。笑


村 はい。


♪You've Got a Friend / Carole King


酒 心の結び目を解かれる。


村 他愛もないっちゃ他愛もないと思うんだけどさ。


酒 歌詞?


村 「友達だよね」って言ってるだけだからさ。そういうのが必要だった時代なんでしょう、有体に言えば。


酒 でもさ、だけじゃないんだよきっと。


村 それがすごく沁みる時代だったんだと思う。今言うのとは違う気がしてさ。


酒 今友達友達ってちょっと違う気がするな。


村 実際この頃アメリカ戦争してるしね。


酒 そういう事かな。


村 日本でいったって政治闘争とか色々あった直後。


酒 なるほどねー。


村 あったかもしれないよね。オッサンみたいな事言って・・。


酒 結構生まれた年の話とかね。71年の話、それから大学時代の話。昔話が出てきちゃうね、これ聴いてると。何でだろう?


村 そりゃ音が昔だからっていうのがあるけど。おまえ思い出せたの?自分の生まれた年の。


酒 思い出せたんじゃなくて、調べて頂いちゃいました。Stevie Wonderの72年の作品は、えーとー・・えーとー。


村 何でえーっととかっておまえ。笑


酒 さっき聞いたんだけどナ・・。


村 おまえ何だそれ!


酒 Talking Book. あ、違う。Talking Book? Talking Bookです。笑


村 頼みますよ、酒井さん。笑


酒 割りとこういう人間なんですよ。


村 引っ張ってよ。


酒 ごめんなさい。Talking Bookもいい曲入ってますからね。俺もやりたいね、生まれた年のやつ。


村 そうそう、自分で確認しといてよ。


酒 分かりました、分かりました。本当にちゃんとしてきますよ。


村 さっきのYou've Got a Friendは、我々的にはDonny Hathawayのライブ盤。


酒 あれは奇跡の名盤だからね。


村 これはあるからさ。


酒 お客さんの盛り上がりっぷりさえも聴けてしまう奇跡の名盤ですよ。


村 この番組でもいつか取り上げようと思うんですけど。とりあえず1・2週目、Michaelはソウルでありポップなんだよ。このCarole Kingはポップであり実はソウルみたいな感じの人。


酒 裏ソウルかな。


村 割りと音楽聴き始めた頃とか、そういう頃のアルバムを語っていく事もある。我々の世代からソウルが離れるっていう事は多いんです。最初ロックだったりするからさ。


酒 やっぱそうだよね。


村 絶対的にそう。


酒 初めてバンドやったの何よ?


村 初めてバンド?Zeppelin.


酒 Zeppelinでしょ?


村 PurpleとZeppelin.


酒 Deep PurpleとLed Zeppelin.


村 ハァー?みたいな人もいるかもしれない。


酒 ロックというか。


村 何々?


酒 俺初めてやったバンドはBon Joviなんだよね。・・ね、ソウルのその字もないでしょ?分かるよ、そういう目で見る気持ちは分かるよ。


村 おまえ何!?


酒 あなたはそういう本格的な骨太なDeep PurpleとLed Zeppelin.


村 笑 え、何?もう1回言って?


酒 俺は周りの友達が全員集まって、


村 もっかい言って?


酒 始めたバンドがBon Joviなわけだ。


村 Bon Jovi. 笑


酒 Livin' on a Prayerとかね。Bad Medicineとかね。


村 あーやーやーやー。


酒 Wanted Dead or Aliveとかやるわけですよ。そこで英語を覚えていったっていうね。


村 あー、そう。


酒 その表情やめてくれない?


村 オッケオッケ。


酒 俺も辛いからさ。


村 こういう優越感ってよくないよね。


酒 俺がちょっと村上くんにBon Joviの素晴らしさを教える週があってもいいと思うよ。


村 OK.


酒 アルバムとしていいアルバムあるよ。


村 ちょっと待て。


酒 何よ。


村 これ聴きたい。


酒 人の話の途中で。でもCDはまわり続けてますから。


村 絶対聴きたい、これ。Will You Love Me Tomorrow.


♪Will You Love Me Tomorrow / Carole King


酒 村上てつやが目をしかめ、顔剥き出しにして。


村 究極の。オリジナルはShirellesっていう黒人の女の子3人組なんで、もっとポップなチャンチャーン♪みたいな。


酒 ずんちゃかずんちゃかしたやつなんだ。


村 ノリなんだけど。作った人が歌うとこうなるっていうパターンなんだけど。俺ね、この歌自分の中で究極の歌のひとつにしてて。実は3・4週前、もうちょっとかな1ヶ月以上前?ソルコネでもかかってて。


酒 あー、そう。


村 誰のバージョンかって言うと、元TemptationsのリードヴォーカルだったDavid Seaっていうオヤジソウルシンガーが歌ってるのね。


酒 オヤジソウル。


村 この歌、今のWill You Love Me Tomorrowに関してはBen E. King, Stand By Meを歌ったBen E. Kingのバージョン。これ号泣。もう最高なの。


酒 皆によく愛されて、これカバートリビュートの多い名盤だと思うけれど。


村 実は俺もいつか歌ってみたいと思ってる歌で。


酒 村上てつやも。


村 歌詞がいいんだよ。


酒 どこがいいか言ってみなよ。


村 So tell me now and I won't ask again Will you still love me tomorrow. 言ってと。1回しか聞かないから。明日も私の事愛してくれるって。


酒 聞かないから今言ってと。


村 これ他愛もないよくあるパターンっちゃパターンなんだけど。ポップスだけがなしうる時間なのよ、俺からするとね。


酒 ポップスとは何かみたいな話とかよくなるけどさ、何がポップなのか。


村 何がポップかで言えばね、俺が好きなのはLOVE PSYCHEDELICOの名前忘れたけど。


酒 すごいね。笑


村 男性の人が言ってたすごいいい言葉だなと思ったのが、ポップスって何だと思う?っていう話で、掴める物じゃなくて掴みたくなる物だって言ってたのね。


酒 カッコいい事言うね。


村 俺すぐにメモったよ。笑


酒 真面目なリーダーだね。笑


村 でもすごいピッタリ言ってもらった気がしたな。


酒 なるほどねー。


村 その感じなんだと思う。距離があるんだよね。


酒 距離ねー。


村 俺の歌なんだけど距離があるっていうかね。


酒 書いた人、作った人であってもみたいな事?


村 違う違う、自分の歌だからいい歌だと思うわけでしょ?自分にひきつけて考えられるからっていう。その素敵さっていうのが、自分が持っていない素敵さっていうのがポップスの魔法の中にあるんだよね。上手く言えないけどね。


酒 俺は結構切ないやつが好きとかすごいアホみたいな感想を用意してたんだけどね。


村 おまえCarole Kingって切なさの女王ですけど。


酒 権化ですよ。何だ、こんなに泣きたくなるアルバムは。


村 今週はどうしても「んー・・」っていう時間が増えちゃったよね。


酒 正直そうね。聴いてる人どんな感じなんだろう?


村 まずいな。


酒 何か飲みながらとかだったらよかったかもしれないね、今週ね。


村 先週あんだけ黒沢がどんな猥談してるかバラすっていう予告をあんだけしたのにさ。


酒 もうちょっとだらしないトークを沢山した方がいいんじゃない、我々は。


村 した方がよかったよね。


酒 今からでも遅くないと思うよ。この大名盤Carole Kingの。笑


村 もう1回言っておきます。黒沢は音が好きです。


酒 笑 俺知らないんだよ。俺知らないんだな。あんまり深い時間の飲み会行かないからさ。


村 笑 来いよ。


酒 今度行きます。


村 下ネタコンビ。


酒 あんまり下ネタばっかりじゃなく。苦手な人もいらっしゃいますのでね。


村 そうだね、下ネタ苦手な人嫌だな。元気になろうよ。この前行ってきたの。


酒 何?


村 川崎のかなまら祭っていう。


酒 笑 ・・それ大丈夫な話?


村 大丈夫大丈夫。男性器ね、これ以上言いませんよ。男性器のお祭りです。


酒 それはまた民族的な。


村 3メートルぐらいのでっかいはりがたをお神輿に担ぐんです。


酒 笑 担いで。


村 はい。で、皆でそのお神輿を担ぎながら「でっかいあっ・・」って言うんです。


酒 そこ今伏字ですね。すごい祭りが。


村 ご神木で木をそういうふうに彫ってあるのが2つと、はりがた1個。3つがみこしになって、川崎の町を練り歩いて最後神社に帰ってくるのね。そこの神社に帰ってきてからの場内の興奮。


酒 盛り上がるわけだ。


村 ものすごい。


酒 日本のお祭りって結構興奮の坩堝みたいになるのあるよね、そういうやつだ。


村 それもすっごいリアリティーがあるのね。若い女性も沢山いて「でっかいあっ・・」って言ってんのよ。明らかにその人達が元気になっていくの。


酒 そこなんだよね。俺が声を大にして言いたいのはね。


村 元気になるっていうのはすっごい簡単なことじゃないかと思った。


酒 よく言ったよ。


村 皆悩んでないで、


酒 今かかってるつづれおりの曲調ともシンクロしてきたよ。ここまでふーっとさ、深い深い世界へ落としてきたけど最後のTapestryは明かりの見える曲調になる。


村 光出てきたけど。


酒 これにシンクロしていこうよ。


村 これの次の曲はNatural Womanだから、もっと皆ナチュラルになれっていうね。


酒 なるほどー。考えて喋ってたんだ。


村 もうずっと綿密よ!


酒 笑 鬼の首取ったような顔すんじゃねーよ。


村 嬉しくって。


酒 最初どうしようかと思って、そんな話に行くから。この間秘密の花園で一躍ブレイク中の池田鉄洋さんと対談した事があって。「下ネタって上品じゃないと言っちゃいけないんだ」っていう発言があったんですよ。これは俺もあっ・・と目からウロコが落ちて。下ネタを下品な人が言うのは確かに1番目も当てられない結果になるなと思って。


村 そうだね。


酒 そういう何かをわきまえた所で何か言われるべき物のような気もするよね。


村 それは男性器を祭るお祭りなんだけど、下品じゃないんだよね。


酒 明るいんでしょ?人間って何だみたいな所に行くわけだ。


村 2メートルぐらいの木で彫ったそういうやつに女性がまたがって写真を撮りまくるのよ。


酒 何かご利益とかあったりするのかな?分からないけど。


村 彼氏に写真を撮らせてる女の子とかいっぱいいるわけ。


酒 へぇー。南米の国みたいですね。底抜けに明るいイメージがあるんですけど。


村 町中が変な笑い声で満たされてて。笑


酒 笑


村 俺すっごい胸の中が青空、ものすごい。電車乗り継いで行ったのよ。祭りだから駐車場がヤバイかなと思ってさ。


酒 俺もそれ誘われたんですけど、行ってみたいですか?・・行ってみたい?・・興味はある。


村 飴ちゃんとか売ってたけどね、その形の。


酒 そうですか。笑


村 それまた皆舐めてるんだ。


酒 すごいね。今世の中が割りと世知辛いというかね。


村 ちょっと世知辛いね。


酒 小難しいというかね。何かそんなのはしたないとか不謹慎だってすぐ言う方向だからね。


村 フランスのことわざでね、俺すっごい好きなんだけど。「パーティーの最後が下品な話になったらそれは成功だ」っていうことわざがあるの。


酒 サクセスだと。すごいね。


村 そういうふうにパーティーっていう物が展開できて、最後に本音の部分じゃない。


酒 心のよろいを脱ぎ捨てる事ができれば。


村 思いっきりドレスアップして、最後に思いっきり卑猥な話をして帰っていければそれは成功だ。


酒 ガハハと笑っておしまいと。


村 いつも心にとめてるの。ゴスペラーズのコンサートですらそれを心にとめてるの。


酒 ちょっと待て。そうなの?俺1回も聞いた事ないよ、そんな事。笑


村 来てくれたお客さんが帰りの駅で普段言ってはいけない言葉を言ってしまうとか。


酒 ウソだよ!あんた1番いい台詞言ったりしてさ!カッコいいー、リーダー流石みたいなしめ方するじゃん!


村 ・・心の中では。Natural Woman.


酒 そうだったのかー。あんた男だけどな。ちょっとナチュラルな気持ちで、みたいな。あなたは私のナチュラルな。


村 素の自分にさせてくれる。


酒 素の自分にさせてくれるというような素晴らしいサビを。


村 だいぶかぶっちゃったけど。


酒 聴いてください。


♪(You Make Me Feel Like) A Natural Woman / Carole King


♪Yes, No, Yes... / The Gospellers


酒 あー・・、今盛り上がる所じゃなかった?


村 うーっ!残念だね、これー!


酒 今週もゴスペラーズの曲が来てしまいました。この番組ゴスペラーズがかかってくるとそろそろ終わりという合図でございます。


村 これはレコード会社的には大変な事ですけどね。


酒 時間配分間違ってるの、我々は?


村 おかしいなー。あんなにチェックしたはずなのにー。Natural Woman, 絶対聴いてください。


酒 悪いけど今週も買って聴いてください。


村 2年前SOUL CONNECTIONでも生放送しましたけども。ニューオーリンズに行って、我々はAretha Franklinの生で歌うNatural Womanを聴きました。これは本当に一生忘れない出来事ですね。Aretha Franklinがオリジナルね。Carole Kingは曲提供したの。


酒 蘇ってきてね、思い出が。


村 本当にいい曲です。


酒 我々の心のよろいもすっかり脱がせてくれた名盤中の名盤、つづれおりでございまして。


村 途中から下品な話ばっかりでね。最後にエンジンかかっちゃった感じ。


酒 本当だね。ナチュラルになれたっつーことで、ゴスペラーズからの告知をしておかねばなるまい。ゴスペラーズ坂ツアーセルゲイ、まわっています。日本全国を。


村 楽しい旅です。


酒 ツアーファイナルに向かって、<ツアー日程>そういうツアーの終盤戦でございます。是非HPかなんかでチェックして来てください。


村 最後は下品な・・、いいや。


酒 笑 今回どう思うかなんていうメッセージをgos@tfm.co.jpにお寄せください。ラジオネーム、住んでる場所できたら書いてください。


村 来週は何かが起こるよ。


酒 是非楽しみにして聴いてください。ゴスペラーズの酒井雄二と、


村 村上てつやでした。


酒 はいー。
inserted by FC2 system